南こうせつ百物語

油っぽいものが食べられなくなった。
ラーメン、天ぷらは言うに及ばず、カツ丼やカレーもちょっと怪しい。
ファーストフードのフライドポテト、オニオンリングもだめだ。
より具体的に言うと食べられないと言うのは食べた後、胸焼けがして、次の食事ができないくらいになる。
一度など昼ソースカツ丼を食ったら、気分が悪くなって帰り道に吐いたことすらある。
そのときは徹夜明けで体調が良くなかったこともあるのだが、それにしてもこの変わりようはどうしたことだ。
不幸にも俺が食べられなくなった食べ物は旨い物が多くて、食べられないのが、恨めしく思うことも間々ある。
しかしそれを我慢せずに欲望に任せて食べてしまうと大層な胸焼けに襲われ、仕事にも支障が出てきてしまうのである。
今、昼食は社食で食べているのだが、上手そうでも揚げ物はまず食べない(他のメニューがよっぽどひどいという時以外は)。


体脂肪やら何やらのことを考えると恐らく非常に理に適っている行動であろうから、そこは良い点であると思うが、俺の体は脳以上に体脂肪に気を使ってくれているらしい。体質や嗜好を変えてまで、体脂肪率の上昇を阻止する俺(の体)。
素晴らしい、自我を超越しているよ、super ego(ちょっと意味違うか)。
おい、負けてるぞ、es。


最後にそんな脱油食生活を送っている僕からみなさんにお勧めの食品が。
ヤマザキパンのローズネットクッキーだ!
こういうとなんだかまずいみたいに聞こえるけど、基本的には旨い。
脱油食生活に入るきっかけにもなったやつなので、みんなも一度食べてみよう!