プリンタ

ここ最近、10日連続で更新すると宣言してしまったプレッシャーからだろうか、仕事中も気付くとネタを探したり、考えたり、文章を組み立てたりしてしまっている。
おかげで仕事が捗らないったらない。
ただ捗らない理由はそれだけでは無くて、俺の席の隣に置いてあるプリンタが最近調子が悪くて、何かっていうとキュルキュルピヨピヨ五月蠅いのである。
しかもこれがキュルキュルキュッピヨピヨピッとうまい具合に3拍子を刻んでいて、俺はワルツを踊りたくなって来るが、幸いにして踊り方が分からないので、実際に踊ることはない。
それにしても一日中聞かされてそろそろうんざりして来た。
第一ずっと3拍子なんてお高くとまりやがって、5拍子や7拍子に転拍子するとかしてもっとスリリングに展開しないと踊れないぜ。
俺はサポートセンターに電話した。
「御社のプリンタがキュルキュルピヨピヨと3拍子を奏でていて踊るに踊れなくて困ってるんです。
なんとかしてもらえますか?」
「そんな事で電話して来たんですか?
ピヨピヨ言うくらいいいじゃないすか、ヒヨコでも飼ってると思えば。
そのうちニワトリになって、あ、でもさすがに卵は生まないでしょうね、ワーハハ」
僕は電話を叩き切った。
そして仕方ないのでその晩は隠れ家でダンスを、ダンスを踊ることにした。


翌日は予想に反してサポートマンが我々をサポートしに来た。
意外なことであったが、あのオペレーターはちゃんと手配していたらしい。
とんだツンデレーションだ。
サポートマンによるとモーターだかギアだかの調子が悪いらしく、そのせいでヒヨコを飼うはめになっているようだ。
ちゅうかこんなレーザーで紙に色んな色を焼き付ける物なのにミニ四駆と同じ仕組みで動いているのか。
しかもいくらこいつにハイパーダッシュモーターを搭載したり、ボディを軽量化したりしても自力では走れないわけで、なんかそう考えるとミニ四駆以下ということになる。
レーザーなどという最新鋭兵器を搭載しているにも関わらず。
俺はミニ四駆以下の存在に忌々しくも影響を受けているのか。
全く小さい人間だ。
ミニ四駆以下の人間だ、俺は。
そして記念すべき10日目なのに納得のいくオチが思い付かない。
いいオチが思い付かないので、今日は更新をやめようかと思ったが、「今日は納得のいくスープが作れなかったので閉店します」というラーメン屋みたいでなんか癪だったので更新しました。
とりあえずお疲れ様でした。