俺のお土産スタイルを見ろ

上司の四天王が病気で入院した。
お見舞いに行った人の話に依ると、寝ている分には何の問題もないが、長時間起きていられないし、物も食えるんだか食えないんだか。
そうなると本を読むくらいしか無いわけで、みんなお見舞いには本を持って行ったらしい。
俺は仕事やら誕生日やら色々あってお見舞いに行けたのはだいぶ後半になってしまったため、四天王の好きそうな本は既に土産られていた。
困ったなあ、何がいいかなあと、悩んでいたが、ふと自分の贈り物哲学を思い出した。
それは相手に合わせないという事。
相手の趣味嗜好を考え過ぎると中途半端な物、あるいは他の人と同じ物を贈る事にもなりかねない。
思い切って自分なら何が欲しいか考えてみるんだ。
するとすぐに思い付いた「ムー」だ!
学研が出してる超科学雑誌ムーがあるじゃないか!
何ていうか普段は読まないけど、こういう機会なら読んでもいいかもしれない。
というわけで、お見舞いに行き、手渡した所「お前これは絶妙なセンスだなあ」と、お褒めの言葉をいただきました。
ちなみに渡す前に自分でもざっと読んだんだけど、やっぱり凄いよこれ。
目次だけ見ても、「オバマ大統領とUFO」、「グーグルアースでアトランティス大陸発見」、「屈斜路湖のクッシー最新情報」、「映画『天使と悪魔』に登場する秘密結社とは」、「ルシファー=悪魔では無かった」などなど。
中身をざっと見ても特集記事の他に読者の不思議体験とか、謎のイラストの投稿など濃厚な内容。
狂気の沙汰だ、こりゃ。
こんな時じゃないと読めないよ。
しかしこれを学研が出してるというのは本当にどういうことかね。
学研に新卒で入ってムーの編集とかなったらどんな気持ちだろうか。
想像できないからもう考えるのはやめた。