台湾の日本人向け観光ガイドがかなり飛ばしてた。

会社の先輩が台湾に行って来たらしい。
お土産と土産話の他に小冊子を見せてくれた。
なんでも台北の地下鉄に置いてあったもので、日本人観光客向けに沿線の観光地を全て日本語で紹介してくれているのである。
しかしなぜ先輩はそんな物をわざわざ持って来たのだろうか。
パラパラとページをめくった。

カードを改札機に通してピーと音が鳴れば、その通りだ!

一体何がその通りなのだろうか。
まだかなり序盤なのだが、この有り様。
どうやら珍妙な日本語のオンパレードが繰り広げられている模様。
読み進めていくと、その通りだ!程意味不明なものは無いが、違和感があるものが。


例えばとある博物館の紹介文。

一杯の建築語と詳細の説明が観光客を楽しませます。また屋上やコーヒーショップからの眺めは溌剌たる大海を望み、驚嘆に値します。

何やらやたらと大仰である。
溌剌たる大海なんて表現聞いた事無いよ。


とある温泉はこのように評される。

嫋嫋たる湯を湛え、人をして帯を解かしめ、渾然として湯に浸かってしまいます。ってしまいます。

とにかく入りたくなってしょうがないよ、という事なのだろう、絶妙な表現の連続。
嫋に至っては読めない。
そして力尽きてしまったのか、ってしまいます。


ライターだか編集者だかの好みなのか分からないが、上記のように博物館や温泉やお寺なんかはベタ褒めしているにも関わらず、都市部については冷ややか。

このサークルは民衆が商品を買い漁るショッピングの中心地となっているみたいです。

「サークル」は文脈的にショッピングセンターみたいな意味かと思われるが、完全に他人事かつ批判的。
民衆てどんだけ上から目線w。


さらに最後の方では

◯◯に行くには◯◯線で行くのが、EASY

めんどくさくなっちゃったのかとうとう英語を使い始めてしまった。


とまあこんな感じで、細かい点を挙げ出したらキリがない。
残念なのは今挙げた文章は現物が手元に無いため記憶を頼りに書いている。
皆さん台北に行った際は是非とも地下鉄に行って、この冊子を持って帰ってきてください。よろしくお願いします。