リコールのお知らせ

諸事情あって車を長期間借りている。
で、その車種にリコールがあったので、ディーラーに来ていただいて修理させてくださいという案内がメーカーからあった。
修理は2時間くらいで終わるという。
しかし一つ問題があってカーディーラーってのは往々にして大きな通り沿いにあって、駅から離れている事が多く、実際俺の家から一番近いディーラーは歩いて行ったら30分弱かかり、しかも周りに暇を潰せるような愉快な施設は無い。
修理している2時間どうしたらいいのだろうか。
特に名案も浮かばぬまま、代車でも貸してくれるに違いない、と楽観的に構えて車を走らせた。
で、ツナギを着たよゐこ有野風の人が対応してくれたんだが、ではこちらへって言われて椅子に座った所、「本日の段取りですが、修理の間はお待ちいただく段取りでよろしいでしょうか。」と言われ呆然とした。
まず2時間の修理のために代車を貸してくれるというのはやはり甘い見たてであったかという事、そしてそれ以上にこの人は行動や予定を全て「段取り」という言葉で表現しようとしているのではないかという疑いを持ったからである。
ガキの使いの笑ってはいけない○○の時とかに出てくる友近が演じるピザ屋のおっちゃんを彷彿とさせる。
ああいう感じの人は本当にいるかもしれない。
と、ここまで考えるのに約1秒、俺は顔色を変えずに「待つ段取りで」と応えた。


子供も連れてきてしまったので、ますます帰るわけにもいかず、カーディーラーにありがちなキッズスペースで2人で遊んだ。
1時間くらい経ってさすがにあと1時間これで時間を潰すのは無理だな、と思い始めた頃、有野が現れ、修理の完了を知らせてくれた。
あぁ、きっと素晴らしい段取りでもって修理をしたおかげで本来2時間の所を1時間で済ませられたのだろう。
段取り最高。