職人修行してました

もうすぐ4歳になる娘のパンツを毎晩脱がせてはオムツを履かせるのがここ最近の日課であった。
タイミング的にはぼちぼちオムツを卒業する時期だが、夜パンツを履いて寝ると高い確率でおねしょをしてしまう。
しかし本人のたっての希望で結局毎晩パンツで寝る。
そこで行っていた対策が寝入ってからオムツに履きかえさせるというものだ。
つまり俺がパジャマのズボンとパンツを脱がし、オムツとズボンを改めて履かせるの。
この作業を何回かしている内に想起されたのはパンツ職人、田中の事だった。


細かい説明は省くが、行け!稲中卓球部の登場人物、田中は他人のパンツを脱がせる事において他の追随を許さない、まさに求道者である。
奇しくも私も田中と同じ道を歩んでいたのだ。
幸いというかなんというか、修行を開始してからしばらくした頃、オムツに履きかえさせた直後の娘が起き出して泣き叫ぶなどしたため、あゝ普通に考えれば寝ている間にパンツを脱がされるなんて嫌に決まってるよな、という事に思い至り、現在の所はおねしょのリスクを受け入れている。
これで私のパンツ職人への道は事実上閉ざされた。