the days of nekomachi

大塚から雑司ヶ谷に行く用事があったので、初めて都電荒川線に乗った。
窓外の風景と音を見聞きするため、イヤホンを外した。
路面を走ったり、住宅の間を抜けて行く感じは江ノ電を思い起こさせた。
もうすぐ雑司ヶ谷というあたりで歩行者用の踏切に差し掛かった。
そこでは子猫が遮断機の前に座っていてまるで踏切が開くのを待っているかのようだった。
いくら都電がゆっくり走っているとは言え、当然ながらこのタイミングで携帯のカメラを用意できるわけも無く。
可能な事と言えば、この歌詞を思い浮かべる事だけであった。


冷凍都市から
猫街へ
流れ流れて
人の群れ