大里俊晴『ガセネタの荒野』

なんて高潔で退廃した精神の持ち主なんだろう!
70年代後半にアンダーグラウンドで活動していたガセネタというバンドの回想録。
人に勧められてわけもわからず読んでみたら途轍もなく面白かった。
バンドマンたる者、他人のやってる事はクソ、自分のやってる事だけが最高と思うものだが、それを極限まで高めしかもほとんど全く客観視する事なく突き進む。
これを高潔と言わずしてなんと言う。