かぜの科学―もっとも身近な病の生態

イギリスのサイエンスライターが書いた非学術書
子供を育てる親としてにわかには受け入れ難いのが寒さとかぜのひきやすさには相関関係が無いという研究結果の紹介。
研究者達がとにかく色々な実験をした結果、かぜ(特に鼻かぜ)をひく最も強力な経路はウイルス保持者との接触、または無機物に付着したウイルスが手に付き、それが鼻か目を通じて体内に侵入する事だった。
しかしよく語られる寒さ、免疫力、疲れ等はかぜのひきやすさとは関係が認められなかったという。
かぜのウイルスには膨大な種類があり、それを防ぐには一つ一つ抗体を作らなければならない。
つまりかぜをひけばひく程、かぜにひきにくくなる。
だから子供が大人よりかぜをひきやすいのは、大人よりもかぜにかかった回数が少ないからという身も蓋もない結論!