好きなギタリストは誰?って聞かれると困っちゃうという話

ギターを弾く人間である、という事が露見するとよく質問される事なのだが、好きなギタリストは誰かという質問は非常に答えるのが難しい。
この質問になんの衒いも無く答えるとすると元TMGEアベフトシ、と答える事になる。
しかしここで難しいのが、この質問をしてくる人間は高い確率で自分もギター弾きか、ロックに造詣の深い人間だろう事だ。
迂闊にアベフトシなんて答えると、じゃあパブロックとかガレージ系が好きなんだね、と判断される事になるのだが、それは完全に誤解になるのである。
むしろTMGEが単なる例外で、ギターを弾き始めた時にあまりにも鮮烈に同じギターものすげーかっこよく弾いてる人!てな感じで登場したというのがでかいのである。
僕の、よりメインの趣味趣向を言えば空間系、音響系なわけなんだけど、そういったジャンルはある種の匿名性みたいなものもあるので、具体的なプレイヤーの名を挙げづらいという事情がかなり大きい。
さらに言えば僕はギタリストではあるんだけど元サンレコ読者なので、もうなんていうかギタリストっていうのは今となっては一側面に過ぎないっていうか。
故になんだかんだでアベフトシの名を挙げざるを得ないという(やっぱ山本精一っていうのもなんか違うしさ)。
なんて事をずっと考えてたら完璧に近い答えにようやく辿り着いた。
THEATRE BROOK佐藤タイジだ。
好きなギタリストって言うからいかんのや。
ギターヒーローって聞いてくれれば彼を挙げるよ。
OK、もう迷わない。
といいな。

依存症

数週間前に会社のPCが壊れた。
何にも仕事にならないので、冷凍都市から猫街へ行く用事を作って外出したわけだが、まったくもってPC一つ壊れただけで、こうも仕事がしにくくなるとは。
しかもPC本体(今日日デスクトップ)を修理に出した後、机の上の書類を探そうと手を触れたら、崩れ落ちた。
PCをブックエンド代わりにもしていたわけで、どんだけPCに依存してんだよ。

the days of nekomachi

大塚から雑司ヶ谷に行く用事があったので、初めて都電荒川線に乗った。
窓外の風景と音を見聞きするため、イヤホンを外した。
路面を走ったり、住宅の間を抜けて行く感じは江ノ電を思い起こさせた。
もうすぐ雑司ヶ谷というあたりで歩行者用の踏切に差し掛かった。
そこでは子猫が遮断機の前に座っていてまるで踏切が開くのを待っているかのようだった。
いくら都電がゆっくり走っているとは言え、当然ながらこのタイミングで携帯のカメラを用意できるわけも無く。
可能な事と言えば、この歌詞を思い浮かべる事だけであった。


冷凍都市から
猫街へ
流れ流れて
人の群れ

チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1

福島の25年後と相似形をなす可能性もあるチェルノブイリが現在どうなっているかを知る上で重要な一冊。
そしてこの本の最大のテーマはダークツーリズム。
東浩紀福島第一原発を観光地にと言い出した時は、またアホな事言い出した、被災者の気持ちを考えろと思ったけど、よく考えたら広島も観光地化されてるし、そこまで突飛な発想じゃなかったな、と思い直している。
東、津田大介開沼博速水健朗ら一行は政府の人間からいわゆる帰還住民にも取材を行っている。
ガイドの注意を聞いていれば東京にいるのとさして変わらない程度の放射線量しか受けない、という文章を見るだに、福島第一原発周辺はもう人が住めない場所なんだから、放射性廃棄物の保管場所にしてしまおうというのは、やや短絡的で乱暴な気がしてくる。
また関係者や近隣の住民は皆口を揃えてどんな形であれ、チェルノブイリに関心が集まる事を望んでいると言う。
忘れられていない、見放されていないと感じられる事がその理由のようだ。
人は悲しいくらい忘れていく生き物なんだな。

この際、一度鬼ババになってみようのコーナー

先日、出勤時に駅近くの交差点の手前に差し掛かったところで、突然「ちょっとあんた!そこ駐輪禁止だよ!」という女性の大きな声が聞こえた。
声の方を見てみると注意されたと思しき別の女性が渋々自転車のスタンドを上げ、立ち去ろうとしており、その先に声の主と思われる女性が立っていた。
注意したほうの女性は齢40過ぎ、赤く染めた髪を後ろで一つに束ねた小柄な人で、顔には怒りの色が表れていた。
赤い髪に拠るところが大きいと思われるが、印象としては「鬼ババ」であった。
僕は同じ歩調のまま交差点に近づいていくと、「鬼ババ」の横には涙を流した高校生くらいの女性が立っていた。
どういう事なのだと思いながらも決して時間に余裕があるわけでもないので、その場はやり過ごしたのだが、
・不法駐輪を厳しくとがめる。
・「鬼ババ」
・泣いている女子高生
という状況だけをみたら、これすなわち「鬼ババ」が女子高生を注意し、泣かせたと思ってしまってもしょうがないかもしれない。
というかそう思った。
仮に俺が早合点で、正義感の強い人間だったら、「鬼ババ」に対して、「なにもか弱い女の子を泣かせる事は無いじゃないか!」とか言っていたかもしれない。
しかし翌日その交差点には女子高生と警察官が立っており、そしてその横のマンションから出てきた「鬼ババ」は女子高生に笑顔で挨拶していた。
さらにその翌日には目撃情報を求む旨の立て看板が立っていた。
恐らくはつまり、自転車で交差点を渡ろうとした女子高生に他の自転車が激突し、女子高生は負傷、「鬼ババ」が介抱していた所へ不法駐輪人物が現れ、そこに俺が通りがかったというわけだ。
なんて良い人なんだ。「鬼ババ」だなんて思って本当にすいませんでした。
人を見た目だけで判断しては不都合があるし、俺の正義感が半端なもので良かった。
正義感なんてクソくらえだ。

続編

僕の勤める会社では入社7年目の社員に対し、中堅社員研修を行う。
この度8〜10年目の社員に対して中堅社員研修アドバンスが行われる事になったらしい。
その内中堅社員研修エキスパートとか中堅社員研修ネクストジェネレーションとか始まるかもしれない。